2020/7/15 経営用語 経験曲線 experience curve
2020/7/15 経営用語 経験曲線 experience curve
累積生産量が増加するにつれ、単位コストが減少するという経験法則を示した曲線のこと。
その前身となる概念「学習曲線」を1960年代のボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が総コストまで拡張して提唱した説である。
何故このような曲線になるのか理由は定かではないが、①作業員の習熟度の上昇②生産工程の見直しなどの効率化の工夫、が挙げられる。
この経験曲線効果は規模の経済と合わせて、コスト競争力の源泉となる。
例:
製造業はもちろん、例えばスーパーでもお客様が多く来店するほど接客のスキルが上昇し、店舗運営も改善され効率化が図れる。
活用法:初期投資を十分にし、大量生産体制を整え、初期の赤字を顧みない低価格設定で市場シェアを上げる。
注意:
1.人的作業の多い業界では特に顕著に効果が表れるが、機械生産が多い産業はそれほど顕著に効果でないこともある。
2.製品や生産方法が頻繁に変更されたり、技術革新が盛んに行われている業界は経験の蓄積が弱く、効果があまり出ない。
3.大量生産するため、過剰在庫のリスクがある。
参考文献:
1.https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/ka/keiken
2.https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E9%A8%93%E6%9B%B2%E7%B7%9A%E5%8A%B9%E6%9E%9C
4.https://www.sbbit.jp/article/cont1/33144
5.https://www.axc.ne.jp/preparations/glossary/experience_curve.html