2020/7/15 株用語 TOB(株式公開買付) take over bid

上場会社の株を、「買付価格」、「買付予定数」、「買付期間」などの条件を公告し、条件に同意した株主から市場外(取引所外)で一括買い付けをする方法のこと。

経営権の掌握が主な目的であり、現在の株価より高い値段で買い付けることが多い。(プレミアム)

メリット：

1.短時間で大量の株式を一度に買い集められる。

2.一定の価格での取得が可能。

3.途中で辞められる。(予め設定した数の株を買い集めることができなかった場合、TOBを辞められる)

4.株主側にとって短期間で大きなリターンを得ることが可能。(プレミアム付き価格)

デメリット：

1.高値で買い付けをしないと集められない。

2.敵対TOBの場合、防衛策を取られて損をする/失敗する場合がある。(例えばポイズンピルと呼ばれる手法では、買収される前に新株予約券付き社債を大量に発行することで買収された後に新株を大量発行せざるを得ず、買収する側の持ち株数を薄めることで対抗する。)

因みに

1.発行済み株式33%(3分の1)超えを取得すれば、重大な決定事項を拒否できる。

2.50%(2分の1)超えを取得すれば、社長をはじめとする役員の選任を行うことができる。

3.66%(3分の2)超えを取得すれば、会社を解散・合併することができる。

参考文献：