2020/7/20 経営用語のれん goodwill

企業買収&合併(M&A)時に、「買収価額」が「買収された企業の時価評価純資産」より上回った差額のこと。以前は「営業権」と呼ばれており、マイナスん場合は「負ののれん」と呼ぶ。

のれんはつまり「超過収益力」として認識できる。ブランド力をはじめとする見えない資産価値を表すと考えられている。(他には信用力、技術力、人的資源、地理的条件、顧客ネットワークなども含まれると考えて良い)

のれんの償却：

のれんに巡る一番の話題はその償却。のれんが時間とともに価値が減るかどうかの考え方の違い。

日本の制度会計：20年に渡って規則的に償却し、償却費は販売費および一般管理費に計上する。毎年巨額の費用計上となる。(毎年利益がその分減る)

国際会計基準(IFRS)：基本償却しないが毎年「減損テスト」を行う。のれんのがちが著しく損なわれた場合、その分の減損処理をする。(その年その分著しく利益が減る)

ゆえに経営方針などによってIFRSに乗り換える会社もある。実務的には監査法人を交えて話し合いで決めるが、減損を認めたくない経営陣と、減損を計上させたい監査法人の間で攻防が繰り広げられる。

参考文献：