2020/7/22 経済用語 契約理論 contract theory
2020/7/22 経済用語 契約理論 contract theory
幾つかの定義があるが、現代で最も議論されている部分は一言で言うと「インセンティブ理論」になる。つまり情報の非対称や利益の相反などによる問題を回避するために、どのようなインセンティブを与える契約が一番良い(経済主体全員にメリットがあるように人を動かせる)かを研究する理論である。
近年では2014年のノーベル経済学賞を受賞したジャン・ティロール教授や、2016年のノーベル経済学賞を受賞したオリバー・ハート教授とベント・ホルムストローム教授の研究が注目されている。
例:
1.株主と経営者(完備契約)
完全固定給だと経営者は一生懸命働かなくなるし、完全歩合制だとリスクを取りなくなる。固定給と歩合制を組み合わせた報酬体系にするべき。
2.企業と研究者(不完備契約)
研究結果の知的財産権が完全に企業が所有すると研究者が研究する意欲がなくなる。完全に研究者が所有すると企業に関係のない研究してしまう恐れがある。しかし研究結果の経済効果などは予測できない。財産権を適切に分配すべき。
参考文献:
2.https://toyokeizai.net/articles/-/141374
3.https://www.slideshare.net/YosukeYasuda1/ss-71773522
4.https://kotobank.jp/word/%E5%A5%91%E7%B4%84%E7%90%86%E8%AB%96-184131