2020/7/22 経営用語 国際財務報告基準(国際会計基準) IFRS(international financial reporting system)
2020/7/22 経営用語 国際財務報告基準(国際会計基準) IFRS(international financial reporting system)
国際会計基準委員会(IASB)によって設定される会計基準のこと。
最初はアメリカや日本では、自国の基準を保ちながらIFRSとの差異を縮小することによってIFRSと同様な会計基準を採用しようとしてきた。
しかしEUでは2005年からEU域内の上場企業に対してIFRS及び解釈指針のうち欧州委員会が認めたもの(EU会計基準)が強制適用とされている。またEU域内の外国上場企業は、本国の会計基準がIFRSと同等でない場合には、2009年以降、IFRSの適用が強制される。(いわゆる2009年問題)
これ以降世界ではIFRSを適用する動きが加速した。
日本では金融庁企業会計審議会が2010年3月期の年度から、一定要件を満たした企業に対してIFRSによる連結財務諸表の作成を容認する方針を示した。今後いずれ強制適用される。
IFRS導入のメリット:
1.財務諸表の透明性、比較可能性の向上。
2.海外投資家への説明がしやすくなる。(海外からの資金調達に役立つ)
3.海外子会社を持つ場合、経営管理がしやすくなる。
IFRS導入のデメリット:
1.事務負担の増加(会社法上、日本基準の会計処理が求められる。よって2つの帳簿が必要になる。)
2.コストの増加(税理士費用の値上げ、アドバイザー費用、追加の監査費用、システム導入費用など)
3.実務での適用の難しさ(新制度の理解など)
日本の会計基準との主な違い:
1.のれん(日本は20年以内の均等償却、IFRSは非償却)
2.開発費(日本は発生時費用計上、IFRSは資産計上)
4.投資不動産(日本では原価法のみ、IFRSは原価法と時価法の選択)
など
参考文献:
2.https://keiriplus.jp/tips/what_ifrs/
3.https://jicpa.or.jp/specialized_field/ifrs/basic/ifrs/
4.https://www.eyjapan.jp/services/assurance/ifrs/about-ifrs/index.html