2020/7/20 経済用語 ゲーム理論 game theory

2020/7/20 経済用語 ゲーム理論 game theory

 

利害関係を持つ相手がいる状況で、自分と相手の利益を考え、最適な行動決める思考法のこと。本来は数学モデルを用いて研究する学問である。

ゲーム理論の対象はあらゆる戦略的状況である。「戦略的状況」とは自分の利得が自分の行動の他、他社の行動にも依存する状況を意味し、経済学で扱う状況の中でも完全競争市場や独占市場を除くほとんど全てがこれに該当する。また経済学だけではなく、経営学政治学、法学、社会学、人類学、心理学、生物学、工学、コンピュータ化学などにも応用されている。

 

1944年ハンガリー出身アメリカ国籍の数学学者ジョン・フォン・ノイマンとドイツ生まれ、オーストラリア育ち、アメリカで活躍した経済学者オスカー・モルゲンシュテルンの共著書『ゲーム理論と経済行動』によって誕生した。1980年代の「ゲーム理論による経済学の静かな革命」を経て、現代では経済学の中心的な役割を担うようになった。

 

分類:「協力ゲーム」と「非協力ゲーム」などたくさんの分類がある。

 

代表的なモデル:囚人のジレンマ(ナッシュ均衡パレート最適)

2人の容疑者が意思疎通のできない2つの部屋で取り調べを受けている。二人が取る選択肢は「自白する」か「自白しない」しかない。

・二人とも自白する場合懲役5年の刑

・二人とも自白しない場合懲役2年の刑

・一人自白して一人自白しない場合、自白した人が無罪、自白しない人が懲役10年の刑

全体の利益を優先するなら、二人とも自白しないことを選ぶ。これを「パレート最適」と呼ぶ。

自分の利益を優先するなら、自白することを選ぶ。これを「ナッシュ均衡」と呼ぶ。

このように各人が自分にとって最適な選択をした結果、協力した時より悪い結果を招いてしまうことを「囚人のジレンマ」と呼ぶ。

 

参考文献:

1.https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E7%90%86%E8%AB%96

2.https://ferret-plus.com/5864

3.http://kisoken.org/webjiten/gametheory.html